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【往診ルート問題】クリニックからコンパスで同心円を描いて適当に決めていませんか?

往診ルートやクリニックの拠点、当番医の当直室などの配置にあたっては、直線距離ではなく、時間的な距離が大事です。

車で患宅に移動することを具体的にイメージして計画を練りましょう。高速道路や幹線道路は人体に例えるなら大血管、住宅地の中の道路は毛細血管です。同じ距離でも走行時間が桁違いとなることを理解しましょう。

以下、書き起こしです。

こんにちは。
今日は往診ルート問題についてお話をしたいと思います。

往診ルート問題、これまで何回かお話をしていますけれども、
今日は往診ルート問題の中でも、高速道路とか幹線道路はワープ機能を持っていますよ、というお話をしたいと思います。

ルートの問題というよりは、
往診エリアの問題になるかもしれません。

基本的に、拠点から16km以内なら往診に行っていいよ、というルールがあるのは皆さんご存知かと思いますけれども、16kmという直線的距離を言い渡されてしまうと、どうしても往診を受ける、訪問診療の契約を結ぶ患者さんの距離を16km、クリニックから同心円状のエリアを連想してしまう方が多いかと思うんですけれども、実際のところ、きちんと契約をする際には、交通の便を考慮した上で往診を取るエリアを限定して行った方が良いだろう、と私は思います。

基本的に、今日のタイトル通り、高速道路や幹線道路沿いの道、それからそこから入りやすい道は、ワープ機能を持っていて、時間的な距離はこういった幹線道路近くのお宅に関しては、時間的距離は非常に短くなっていますので、地図上は遠くに見えても住宅地のど真ん中の、蜘蛛の巣状の道路をかいくぐった後のお宅よりも、直線的にはクリニックから離れていたとしても、時間的距離はそちらの方が近い可能性があります、ということを今日はお話をしています。

この図では星印をクリニックあるいは当直室、在宅医療の拠点というふうに考えて、そこから青印の同心円状に往診エリアを広げていくのではなくて、赤の線で示したような、幹線道路の上あるいは幹線道路から近い距離にあるお宅に関しては、在宅の契約を結ぶエリアとして考慮しても良いだろう、ということで、いびつなエリア設定、あるいは患者さんを、集めていく際の、対象のエリアをこのような形で、模式図でありますけれども絞っていく必要があるだろうというのが私の見解です。

基本的に在宅の診療所は、往診の依頼を受けるエリアを、きちんと明示していることが求められます。行政とか保健所からです。確かちょっと忘れてしまいますけれども、そういったルールがあったかと思います。

この町とこの町、こういう地名のところは往診を受けます、ということをクリニックから外に向かって明示していく必要がありますので、こういった道路事情を考慮して往診を受けるエリアを徐々に広げていけば良いのではないかと思います。

それから最後に付け足しのように述べておきますけれども、
当直室の位置です。

もしクリニックの位置が住宅地のど真ん中とか、そういったところにあるようであれば、もしかすると往診の拠点だけは、幹線道路の近くに別途置いても良いかもしれません。

車を置く場所とか、荷物を置く場所としておいておけば、時間的距離を患者さんのお宅まで短くすることができて、例えば住宅地から幹線道路に抜けるまでに五分ぐらい距離があるのであれば、一回往診に行くだけでも、往復で十分ロスをしてるわけです。

これは非常に、それだけ往診に行く人員の時給を考えると、数千円飛んでしまうわけです。

その意味でも時間的距離をできるだけ短くするような工夫というのは、往診を取るエリア、それから往診の拠点を置く場所を考慮するにあたって非常に重要なことですので、動画を撮ってお話をしようと思った次第です。

今日は往診ルート問題の一つとして、地図上の直線距離ではなくて時間的距離で考えるようにしましょう、ということを話ししてきました。

ご参考になれば幸いです。