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訪問看護ステーションとの付き合い方

地域によって在宅診療所と訪問看護ステーションの力関係やコミュニケーションのあり方は大きく変わってきます。院長先生は自分のクリニックがどのようなエリアに位置しているのか、きっちりと把握しておく必要があります。

以下、書き起こしです。

こんにちは。

今日は、訪問看護ステーションと在宅診療所の数のバランスによって、診療やコミュニケーションのあり方がどのように違っているのか、訪問看護ステーションとの付き合い方についてお話をしたいと思います。

まず図に、地方と都市部に分けて二つのステーションと診療所の数のバランスを書きました。

地方が一つの診療所に対して、訪問看護ステーションがいくつか、二、三個とか、数個レベルでついていて、かつ診療所ごとの訪問看護ステーションのオーバーラップもあまり多くない状態です。

一方、都市部では、診療所も訪問看護ステーションも両方乱立していますので、お互いのオーバーラップが非常に多い、といったような関係性になっているということがほとんどです。

この図を見ていただいても分かるように、都市部の方が診療所であれば多くの訪問看護ステーションさんと付き合うことになりますし、訪問看護師さんから見ると多くの診療所のやり方に細かく対応していく必要があったりして、診療に関してはお互いに大変なのが都市部の状況ということになります。

都市部の診療所において問題になることが、診療所側からすると訪看ステーションでの看護師さんの視点を忘れがちなので、こういった問題が噴出してくるわけですけれども、診療所の噂と言うか、看護師さんもいろんな診療所のやり方を見ていると、それぞれの好みであっちの診療所のやり方の方がいいって言う好みがどうしても訪問看護師さんの側からすると出てくるわけなんです。

そうすると看護師さんから見てやりずらい指示を出してくるクリニックについては、訪看さんがわざとやってるのではないと思いますけれども、その看護師さんの不満が、患者さんに漏れ伝わっているということがあります。

あっちの診療所はこういうことは上手くやってくれてるんだけどね、みたいなことをポロッと患者さんに言ってしまっているということを、結構耳にします。

こういった不満はもっともなこともあるし、全然医学的に間違っていて、もっともじゃないこともあります。例えば、その患者さん特有の問題もあって、そういう複雑で難しい指示にせざるを得ないということも、当然医師の側からするとあるわけです。そういった間違った解釈で噂が流されてしまってることもあるわけなんですけれども、とりあえずのところ、医学的に妥当なんだけれども、妥当な複雑な指示というのは仕方ないのですが、少なくとも看護師さんが言ってることももっともなこともあるにはあるわけです。

こういった不満が伝わりやすい都市部では、やはりクリニック内、少なくともよそのクリニックとの対比はさておき、クリニック内で非常勤の医師を多数雇ってる場合には、クリニック内でやり方を統一してあげることで看護師さんの負担も減るわけです。

クリニックの対策としては外で、例えば学会とか地域の診療所との勉強会などで、外から情報を収集してきて、同じお薬を使ったり同じ処置をするのであれば、看護師さんにとってやりやすい指示の仕方を出してあげるとか、外からの情報収集を行うことできちんと診療の、病院でいうところのクリニカルパスを整えていくと言った対応が必要になると思います。

噂が意図しないの流れ方をしやすい都市部においては、このような対策が当然必要になってきます。

地方においては逆に看護師さんもあまり言ってこないことも多くて、診療所の言うことを聞いてくれるという面では非常にやりやすいかもしれませんが、逆に診療所の側としては外からの情報が入ってこないということで、ずっと同じやり方に停滞してしまうというリスクがあるわけですから、外からの情報収集は当然すべきです。

訪問看護ステーションに関しても、診療所と訪問看護ステーションのやり取りがほとんどないような状況ですと、あまり刺激がなくてお互いに伸びていかないということがありますので、その地域に訪問看護ステーションが新たにできてくるように、誘致をしてくるような活動、地方では診療所少ないので基本的に患者さんが全然掘り起こされていませんので、多少ステーションとか診療所が新たにできたところで、患者さんの取り合いになることは少ないですので、きちんとその在宅医療の土壌から作っていくということが、地方の診療所の努力としては必要になってくるのではないかなと思います。

今日は、地方と都市部に分けて、訪問看護ステーションと在宅診療所の数のバランスが少し違うので、お互いのコミュニケーションのあり方、それから対策の取り方、診療所の側にとっての対策の取り方が、少し異なってきますよというお話をしました。

まだ在宅医療されてない先生にとってはピンと来ないかもしれませんけれども、すでに始められてる先生方にとっては少し納得していただくことが多いかもしれません

今回の話が何らかの参考になれば幸いです。