若手の医局員から聞かれる質問にお答えします【医師の仕事の需要を作る4つの要素】

私は自分の属する医局で、同期や若手の医局員(ときには先輩も!?)から仕事(アルバイト)の探し方について個人的なアドバイスを求められることがしばしばあります。

そのときに答えている内容のうち、概論的な部分を動画にまとめました。

このブログおよびyoutubeチャンネルでは、医師の働き方についても私の試行錯誤も含めて発信していければと思います。

以下、書き起こしです。

裏医局長です。

今回は在宅の話から少し離れ、若手の先生に向けて、これからきちんとfeeが支払われる医師の仕事には、どういった要素が含まれているのかというポイントについてお話をしたいと思います。

今日お話しすることは現在の時点で重要なポイントというだけではなく、私としては医師の仕事に半永久的に重要なポイントとして残っていくのではないかと考えておりますので、数年たっても使える知識ではないかと思っています。

私が属している医局は非常に貧富の差が大きな医局で、お金に困ってる先生方が結構多く、同期や後輩の先生方から、どうやって仕事を見つけてきたらいいかということについて質問を受ける立場にあります。

その都度同じようなことを話していますが、ここにその時にお話しするようなことを、まとめておきたいと思います。

私は重要なポイントが4つあると思っています。

  1. 専門性
  2. 夜間の仕事
  3. 地方での仕事
  4. 福祉的な性格、福祉性

上記、それぞれについてお話をしていきたいと思います。

1.専門性

まず1つ目の専門性です。専門性でなぜ高給が得られるのか、これは皆さん理解しやすいと思います。

基本的にはその専門性を得るための養成コストの上乗せです。本人の努力や、かけた時間を回収するためにきちんとコストを上乗せしてくれているということです。

そして専門性でfeeがつく理由はもう一つあると思います。最後の砦としての機能です。

この病気は、あの先生に診てもらうしかないということで、その希少価値を認められての給与のアップというものがあると思います。

この専門性については、たいていの医師が何も言わなくても追及していると思いますので特に深いコメントは必要ないかと思います。

2.夜間の仕事

2つ目は夜間のお仕事です。夜間のお仕事には体力や若さ、そして家族がいないこと等が求められるので、実際この夜間の仕事を提供できる先生は少ないと思います。

ということで、夜間の仕事には高めのfeeが払われる傾向にあります.

これは医師の仕事に限らないかもしれません。世の中の大抵の仕事において夜間の方が時給が上がるのが普通だろうというふうに思います。

よく起こる、いわゆるママ女医論争というものがあって、子育て中の女医さんが当直を免除されていて、その人に対するヘイトみたいなものが時折、医局内やSNSで沸き起こることがあります。このママ女医論争は、大学病院の当直に対してきちんと手当が払われておらず、夜間という希少価値に対して全然評価がなされていないことに対する歪みが原因で、こういった不毛な論争が起こっているんだろうと思っています。

この夜間についてですが、楽ではありますが寝当直もこの夜間の仕事ということでfeeがきちんともらえているんだということを自覚する必要があると思います。

いくら楽とはいえ、夜間に患者さんが亡くなったらきちんと死亡診断書を書くといったことができる人は、やはり希少価値がありますので、ここできちんとfeeがもらえるわけです。

3.地方での仕事

3つめは地方でのお仕事です。この地方というのは単純に東京や大阪という大都市に対しての遠隔地を示す地方という意味もありますし、東京都の都心部に対しての住宅地の近く(いわゆるlast one mileとも言うと思いますが)という、患者さんのお家に近いほうの地方という意味も含まれます。

きらびやかな医師が多く集まるような場所と、そうではない場所がありますが、その医師の偏在を是正したことによる上乗せということで、地方での仕事には厚めのfeeが払われるという、ある意味経済学の原理に則ったことが起こっているわけです。

4.福祉的な性格、福祉性

4つ目は福祉的性格です。前述の3つよりも比較的新しいエッセンシャルのポイントかもしれませんが、例えば憲法でいうところの生存権を守るために医療が一翼を担っているわけで、これはもう憲法に書き込まれているぐらいですので、まずこの福祉的性格がなくていい医療というのものは、これからは考えられないという風に思います。

実際この福祉的な性格のある仕事を行える医師というと、大抵お医者さんはお育ちがいいですので少し雑然とした患者さんのお家に入るといったことによる生理的な拒否感を持つ方もいらっしゃいます。この福祉的な性格のある仕事を提供できる医師というのは、あまり多くはないということで厚めのfeeが払われる傾向にあると思っています。

私がこのチャンネルで主に発信をしているような在宅医療に関して、点数が厚めに配置されてるのは、この福祉的性格が含まれているからだと思っています。

本来市役所や区役所がやる、少しは医学的なことも含まれてるけれども基本的にsocialな問題といったようなトラブルの解決も、医療機関が担った方が円滑に回ることも多く、例えば市役所の職員さんが患者さんのお宅に行ってもお家に上げてくれないのが、白衣を着た医者が行くときちんと話を聞いてくれたりするといったことがあり、この福祉の一部を医療が担うということも今後避けられないのではないかと思います。

そしてそれを提供できる医師が比較的少ないので、今後もある程度厚めの診療報酬がここに配されるだろうと思っています。

今回は、今後きちんと食べていけるような医師の仕事にはどういったエッセンシャルな要素があるのかと言ったことについてお話をしてきました。

ポイントは専門性・夜間の仕事・地方での仕事・福祉的性格の4つでした。

今後ともこの在宅チャンネルをよろしくお願いいたします

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