【できればなくしたい職員との不和】車の中でスタッフはこんなことを言っています

院長先生をはじめ、管理職となると職員とコミュニケーションを取ろうと努力をしても、なかなか本音を話してもらえなくなることを痛感されていることと思います。経営の責任者は院長先生ですから、職員の主張で受け入れがたいことは断る勇気も必要です。しかしながら、医師だけでなく看護師や事務系職員の採用はどれもコストがバカにならないのも事実であり、雇った職員を教育して気持ちよく働いてもらうことが最良のコストパフォーマンスを発揮する確率が高いのも事実です。

今回は職員が院長先生に決して直接話すことのない、不平不満についてお話ししました。

以下、書き起こしです。

皆さんこんにちは。

今日はやや暗い話になるんですけれども、私が平の非常勤の医師として色んな在宅クリニックで勤めている間、いろんな職員の方々のお話を聞きます。

その中には、院長先生への不満というものが結構な割合で含まれていて、不満もいろいろとバリエーションがあるんですけれども、その不満についてどういったものがあるかということをお話ししたいと思います。

院長先生が、この不平不満に対して全て聞き入れる必要は当然私はないと思っているんです。

もしその不平不満を言われるのはどうしても嫌だということであれば、全て解決していけばいいですし、不平不満の中で院長先生が対応できる、その職員にそういった不満を持たせないことで、組織がうまく回るというような確信を持てるようなことがあれば、少し修正をしていけばいいと思いますので、その参考がてらこの話を聞いていただければと思います。

まず職員の方々の院長先生に対する不満を、大きく三つに分けてみました。

一つ目が待遇に関するもの。

二つ目がやりがい。職員の方ご自身の仕事をやっていて楽しいか、というやりがい。充実感があるか、というやりがいのお話です。

三つ目が、その仕事をやることで名誉が得られているか、それから自分で、この人が決定権を持って決断してるんだという自己決定感
これは名誉に含まれると思っていますけれども、こういったことに関するお話です。

一、二、三に分けてお話をしたいと思います。

①待遇

まず待遇の話です。

待遇に関して、その中には給与とか福利厚生とか、昇進昇給のことが含まれてると思うんですけれど、基本的には待遇に関しては、自分で入職の時にサインをして皆さん決断をして入られているわけですので、あまり大きな不満を持っていないことが多いと言うか、不平不満を持っていたとしても、不満だけれども、受け入れるというようなことを皆さんおっしゃいます。

②やりがい

それから、二番目のやりがいですけれども、やりがいに関しては、やる気が起きないような仕事とか、やっていて体力的に辛い仕事とかは、基本的に多くのクリニックが、どうしてもその不平不満が出そうな仕事に関してはインセンティブを出したり、ボーナスを出したりして、やりがいを持てるように仕組みを作っていることが多いですので、それら契約に含まれていたりするわけですので、この二番に関しても一番と同様に、不平不満はあるけれども受け入れてはいる、ということをおっしゃる方が多いです。

③自己決定感

次に三番目です。三番目が、一番と二番と少し毛色が違ってくるかなと私は思っています。

不平不満があって、かつ受け入れられない、ということを強くおっしゃる方が多いのが、この三番に関することではないかなと思います。

どういうことかというと、名誉とか自己決定感の内の、自己決定感に関する部分が、やはり多くの職員さん、特に在宅のクリニックに、大きな企業とか、大きな病院とか大きなクリニックを辞めて、小さい診療所に来られたような職員さん、スタートアップのために来られたような職員さんが、この自己決定感に関して不平不満を漏らすことは結構多いです。

どういうことかというと、繰り返しになりますけれども、自分に相談なく、自分の管掌する業務に関して、院長先生が、その院長先生に近い取り巻きとだけ話して、勝手に自分の干渉する業務に変更を加えてきた、という不満です。

これに職員さんがかなりのストレスをためているというお話を聞くことが多いです。

この院長先生の取り巻きというのが、その中に院長先生の奥さんが入ってくるとこの話はもっと複雑になってきて、不平不満も大きくなったり、あからさまなトラブルに発展したりするということを数回、私はこれまでに見てきています。

ですので院長先生が、もしお時間があれば、勝手に職員のお仕事の担当範囲に変更を加える際には、その職員としっかりお話をするということがまず対応策として考えられます。

院長先生からある職員に、仕事の内容をこういう風に変えてくれないかとか、仕事上のやり方を変えてくれ、というお話をする時に、職員さんが抵抗するからそれを抑えるのが怖くて面倒くさくて、院長先生がお話ししないということが多いとは思うんですけれども、抵抗しそうな職員には、こういう風に仕事を変えてくれ、と言ったとき、必ずその職員はできない理由をリストアップしてくると思いますので、それを一緒に対話してしまえばいいと思うのです。

きちんとできない理由を言い始めたら、それを明日までに紙にリストアップしてまとめて、そのできない理由のリストの対応策を検討する会議をやろう、ということ。職員にきちんとステップを踏んで課題を与えることで、院長が与えるチャレンジに対して乗り越えようという思考をするように促すということが、やはり職員教育の一環でもあると思いますので、是非院長先生にこういったことをやっていただければと思います。

実際に院長先生が、こういったことをする時間がないのであれば、事務長さんとかに、こういう風に職員を指導するように、ということで話を持っていけば良いのではないかと思います。

今回は少し長くなりましたけれども、車の中で聞かれる院長先生への不満がどういったものがあるかということを述べました。

その中でも、特に職員の仕事内容、その人に断りなく突然院長先生が周りの人だけと話をして、突然変更を命じた時に、強烈な不平不満が生じやすいということお話をしました。

今後クリニックの中で、円満に職員さんと力を合わせて診療所大きくしていく、患者さんの役に立つと言った方向性で、皆が同じ方向を向いて仕事をできるように、今回の話を参考にしていただけますと幸いです。

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