在宅医療における画像検査:エコーのできる放射線技師が活躍する可能性

これまで在宅医療の現場での画像検査の活用事例は非常に限られていました。しかしながら、ここ数年で単純レントゲンの撮影機器に加え、エコーの軽量化・低価格化が進んだことにより普及の可能性が一気に高まってきました。

可能性があるとはいえ、医師が診察中に検査を行うことは不可能ではないにしろ時間的制約により機器の活用が進まないことが予想されます。そこで期待されるのが、検査を行うライセンスをもつ医療専門職(放射線技師ないしは臨床検査技師)です。

以下、書き起こしです。

今日は在宅医療でこれから放射線技師の活躍の場が意外と広がるのではないか、という話をしたいと思います。

在宅医療における画像検査には、これまでどんなものがあったかというと、ほとんどレントゲンしかなかったわけです。

しかし最近スマートフォンの登場と相まって、エコーが実際に使えるレベルまでの質に上がってきたこともあり、レントゲンとエコーが在宅の現場で使えるようになってきています

実際レントゲンやエコーの機械がある程度、中規模以上のクリニックなら手が届くかなというぐらいの値段に下がってきたこともあり、だんだん普及してきているように思います。

ただしこれらの機器をフルに活用できているところ(投資をきちんと回収できているようなクリニック)はほとんど無いのが現状で、やはりこれらの活用を広げるには専門職をきちんと雇う必要があるかなと思います。

ところで医用放射線、X線を発射するボタンを押せる医療系の職種が何か、先生方は思い出せるでしょうか?

それは医師と放射線技師だけ。という制約があったのを国家試験の時にお勉強されたと思います。

ここで重要なポイントは、看護師は医用放射線のボタンを押せないので、看護師や事務員がいくらついて行ってもレントゲンを出すボタンを押せるのは現状医師だけです。レントゲンをとる行為だけであれば、もう一つできる職種は放射線技師ということになります。

ですので現状いろんなクリニックで、外来クリニックで勤めてらっしゃる放射線技師を必要な時だけ呼んでボタンを押させてるようなところもありますが、なかなか在宅医療だけのために放射線技師を雇うということのハードルは高いのではないかと思います。

ただし昨今エコーが使えるようになってきていますので、放射線技師の中でエコーができる人がもしいれば、この二つの機器の専門家として常勤ないしはそれに近い形で雇用することで、もしかしたらpayするかもしれない可能性が出てきてるかなというふうに思っています。

エコーって放射線技師ができるの?という疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、エコーの検査は画像を取得する検査で放射線学に含まれますので、放射線技師がやっていい領域に含まれています。

ですのでもし放射線技師の中でエコーをできる方がいれば、在宅クリニックに引き抜いてくることが有用である可能性があります。
きちんとお給料の分のお仕事をしていただける可能性が十分に出てきてるのが現状かなと思います。

これまでの問題点をもう1回整理すると、在宅の画像検査としてレントゲンとエコーがあり、いずれも特にレントゲンは(肺だけならいいですが)いろんな骨折の疑いとか特定の骨を撮影しようと思ったら、特定の肢位を取ってしかもそれを何方向からも撮影をするという非常に時間のかかる作業があります。ですので撮影から読影までの一連の流れを医師が限られた診療時間の枠内で行うということは非常に難しいわけです。

特に在宅医療は移動時間などもありますので、一人の患者さんに何時間も張り付いておくということは病院の病棟と違って非常に困難ですので、そういった時間的な面の問題があって画像が活用されてこなかったという側面も非常に多いと思います。

もし医師と別便で動く専門職がいて、その人が予め画像を取っておいてくれることがあれば医師は患者さんのところに向かう車の中で結果を確認して、読影をおこなってから診察に入るといったような流れが考えられるようになりますので、在宅医療の効率を非常に高める可能性があるのが放射線技師。特にエコーのできる放射線技師であると思います。

今回はエコーができる放射線技師さんが在宅クリニックで非常に活躍する可能性がある、ということについて話をしました。

もし先生方の身近にこういった技師さんがいたら、先生方のクリニックを拡大した時にお仕事をお願いするのも一つの手であると思います。

週5日で来てもらうのではなく週1、2日からでもいいので、こういったレントゲンを撮りやすい日を作っていくということは投資したレントゲンの機械、エコーの機械の費用の回収を早めることになると思いますので是非ご検討をしていただければと思います。

本日は以上です。

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