在宅クリニックで役に立つアプリ・グループウェア

訪問診療を行うクリニックの仕事は情報収集とその整理である、とこのブログで繰り返しお伝えしてきました。

在宅医療で収集して捌かなければならない情報は多岐にわたるため、その交通整理が非常に重要になってきます。今回の動画では情報の種類をいくつかに分け、それぞれをどのようなツールで伝達・共有するのが現在のスタンダードになっているかをご説明しました。

以下、書き起こしです。

こんにちは。

今回は、在宅クリニックで使うコミュニケーションツールについてのお話をしたいと思います。

いくつかのシーン別、TPOをわきまえたコミュニケーションツールを使用しないと、不適切な情報の拡散をしてしまうことがありますので、それぞれでどういったツールを使えば良いかということをお話ししていきたいと思います。

まず私の分け方ですが一応、4つないしは5つの場面に分けました。

それぞれまずカルテ、次に職員間のコミュニケーション。その次に職員と外部組織とのコミュニケーション、そして職員間などのプライベートのコミュニケーションの4つに分けたいと思いますが、このうち職員間のコミュニケーションについては患者情報を扱うものと患者情報を扱わないものに分けても良いかと思います。これはクリニックの大きさやそれぞれの個別の事情を踏まえて判断されると良いかと思います。

1.カルテ

まずカルテについてお話をしたいと思います。

別の動画でも申し上げた私の個人的な考えですが、クリニックの規模に応じて必ずしも電子カルテにしないといけないというわけではなく紙カルテでも一応在宅では運用が可能だろう、というふうに思っています。

患者さんの数や医師の数、クリニックの事情に合わせてどちらかを選択した上で、もし電子カルテであるのならば色々とベンダーがありますので、ここに挙げたようなモバカルHOMISORCA等、大手でありますけれどもトライアルをしてそれぞれの料金や機能を含めて検討されると良いかと思います。

在宅に特化したカルテなどもありますし、特に在宅に特化したカルテがお昼の診療モードと夜間の診療体制のモードを切り替えたり、色々と小回りの利く機能があったりしますので、まず導入される前にテストして使ってみてから採用を決められるといいと思います。

1回決めてしまうと変えるのは大変になりますので、よく検討していろんな職員の意見を聞いて決められると良いかと思います。

2.職員間のコミュニケーション

次に職員間のコミュニケーションツールについてですが、職員間で最近一番多いように見受けられるのがLINEWORKS、その次にchatworkとかslackmedilineとかを使ってるところもありますし、サイボーズといったブランドのものを使ってるところもあると思います。

昔の話になりますけれども、日本で最初に電子カルテのような仕組みを自分の院内で構築した、ある離島の病院の先生らしいですが、その先生はサイボウズのグループウェアを用いて電子カルテのようなものを作っていたというお話もあるぐらいで。

グループウェアというのは情報を扱うクリニックにおいても、非常に有用なものであると認識をして、こういう時代ですので職員間のコミュニケーションツールに早く取り入れて行った方がいいのではないかなと思います。

職員間のコミュニケーションツールに関しては、今挙げたようなアプリ以外にも、院内の情報伝達の場所、物理的な場所っていうのもコミュニケーションツールとしてきちんと機能させる必要があると思います。

具体的にはカンファレンスとか申し送りのミーティングといったものをシステマチックに、こういったことをこの時間でこれぐらいの長さでプレゼンする、ということを定めた上できちんと職員間での情報共有をするという体制・システムを作るということが非常に大事になりますので各職員さんと相談をして、自分のクリニックの職員はどういった職種が強くてどういった職種を少し勉強させたいのかといったことをよく考えた上でシステムを構築されるのが院長先生の役割だと思います。

それからコミュニケーションツールとしては、紙のメモとか電話も非常にクラシカルではありますけれども、未だに使われているツールではあると思います。

3.職員と外部組織とのコミュニケーション

次にクリニックの職員と外部のやりとりです。
これは非常に気をつけた方がよく、ともすれば情報漏洩の事故につながりかねませんので、可能な限り安全なツールを用いたいわけなんですが、これからの時代やはり電話とかfaxみたいな相手の時間を邪魔するようなツールというのはできるだけ避けた方がよく、最近ですと具体的な会社の名前を挙げるとMCSなどのようなこれもグループウェアの一種だと思いますけれども、外とやり取りをするような機能を搭載したアプリも出てきていますので、こういったものを積極的に使って事故を防ぎつつ、お互いの邪魔をしないコミュニケーションを推進して行っていただければと思います。

4.プライベートのコミュニケーション

それからプライベートに関して、職員の個人でのやり取り、親睦のためのやり取りなど雑談をするチャットの場所を敢えてクリニックがコストを支払って設置しているようなところもあります。お互いに仕事以外での連絡を取るということを求める職員が多いのであれば、検討してあげるのも一つの手ではないかなと思います。

今回は在宅クリニックで使うコミュニケーションツールをシーン別にお話してきました。

在宅クリニックで情報を扱うアプリと言えばカルテしか思いつかないかもしれないですが、意外と必要なツールは多い、ということを認識していただければと思います。

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