患者数別:夜間往診体制の忙しさについて

在宅クリニックの運営において通常のクリニックと最も異なるがゆえに構築に苦戦するのが、夜間往診体制です。患者さんが増えるとともに人員を拡充していく必要性が出てきますが、様々なクリニックで実際に待機当番をしてきた経験から、イメージをご説明しました。

これからクリニックを拡大していこうとされる院長先生・事務長さんのご参考になれば幸いです。

以下、書き起こしです。

はい、こんにちは。

今日は患者さんの数別の夜の待機当直の忙しさの体感、ということで私が数十個待機当直、スポット勤務をしてみての在宅クリニックの忙しさの肌感覚を、数字と共にお話したいと思います。

だいたい境目となるかなと思われるような具体的な患者さんの数を50・100・200・300・500以上というふうに設定しました。少ない方から行きます。

50人まで

まず50人までの規模のクリニックですね。これは夜、基本的にはほとんど毎日オンコール当番の出動できる医師として院長先生が待機されているところが多いです。

院長先生が何か用事があるとか、何曜日は晩酌をするんだといったことを決めていらっしゃる特定の日だけ、外部の医師に待機当番をお願いしているというケースです。

あるいは横のクリニック同士で助け合っているようなケースもあると思います。

患者さんが50人以下ですと、ほとんど一晩のうち呼ばれることはありません。月に1回~3回呼ばれるぐらいのレベルだと思います。

これぐらいの規模ですと、だいたい院長先生の認識としては在宅の夜の当番て看取りのことでしょ。みたいな感覚でされている先生も多いんじゃないかなと思います。

実際のところ、もっと患者さんが増えてくると発熱とか些細なことで往診に呼ばれるようになってきます。

なので、まずこういった小規模で始められている先生で、今後患者さんの数を増やしていこうというふうに考えられている方がいらっしゃったらこの動画を参考にして、患者さんの数と共に夜の待機の体制を変えていかないといけないんだよ。ということを認識していただければと思います。

それからこの50人規模ですと、夜の電話番に事務員を置いていないケースも多く、外部の業者に電話番を委託しているケースもあります。これは在宅の開業コンサルさんが一緒に夜の電話当番を受託されているケースがありますので、患者さんが少ないうちは料金も少ないですので、そういったところに委託されるのも手ではないかなと思います。

100人

次に100人規模。ちょっとこの辺は微妙なんですけれど、100人ぐらいになってくると、たまに呼ばれます。

そして100人ぐらいになってくると、外部の業者に電話番を委託すると若干効率が悪くなってきます。料金が高くなるという意味で、自社の人に携帯電話を持たせた方がもしかしたらコストがだんだん安くなってくるかもしれません。

200人

次に200人ですけれども、この200人というのはちょっと分かれ目になってくるかなと思います。200人になってくるとコールが夜間だんだん多くなってきて、まず電話が1日1回は少なくともかかってきて、そのうち半分以上往診に行かないといけないケースも出てきます。

だから2日にいっぺんとかそれぐらい往診が入るようになってきます。この辺になってくると院長先生一人ではちょっともう体力的に難しいと思いますので、毎日非常勤の医師、待機の医師を雇って、だいたい寝当直と同じかそれよりちょっと高いぐらいの相場のお給料を払って待機をしてもらうということになります。

300人

次は300人規模ですけれども、だいたいほぼ1回はもう起こされるようになって出動があるようになります。コールは一晩に数回はありますので電話番の事務系の方、あるいは看護師さんがやってるケースもありますが、事務員さん看護師さんの体力的な負担もだんだん重たくなってきます。

500人以上

次に300人から更に増えて、500人以上になってくると結構忙しい当直になります。ですから事務員さんなり医師なりそれなりの待遇を出して、あるいは呼ばれた回数に応じたインセンティブを出すなどして待機をしてもらうという契約を結んで行かないと、なかなか人材が確保できないということになります。

きちんと給料を出すという対策もありですし、医師を複数体制にしたり、あとは電話番も別の場所にコールセンターを置けばいいわけですよね。その医療の必要度とか緊急度を判断できる人を例えば沖縄とか、コールセンター業務だけであれば遠隔地でもできますのでそういった体制を整備するなどのアイディアも必要になってきます。

今回は患者さんの数別の、夜間の往診の待機体制の忙しさの体感ということでお話をしました。

キーワード、境目になってくる50・200・500といったぐらいの数字がだんだんシステムを更新する目安の数字ですよ。ということで今後クリニックの拡大を目指されている先生方向けにお話しをしました。

ご参考になれば幸いです。

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