サービス付き高齢者住宅(サ高住)の一部で訪問診療の際のリスクが高まっています【契約締結時注意!】

今回は、入居者の訪問診療の契約を締結するにあたって注意すべきタイプのサ高住を発見したため注意喚起の目的で情報を共有します。院長先生やクリニックの営業担当の方向けです。

以下、書き起こしです。

みなさんこんにちは。

今日は、在宅クリニックがはまりかねない落とし穴を久しぶりに発見してしまったので、この動画を撮影しています。

どういう落とし穴かと言うと、大きな企業が経営をしてるサービス付き高齢者住宅の中に、グループ企業立の(別の事業所ですけれども)訪問看護ステーションを作っていて、そこと連携しているから自分のところのサービス付き住宅は看護師付きの有料老人ホームと同等のケアを受けられるかのような印象を広告して、客付けをしている業者を発見したので、在宅クリニックの院長先生方に注意喚起をしておきたいと思ってこの動画を撮影しています。

問題点

こういったケアがついてるかのような印象を持たせて客付けをしたサ高住が、なぜ危険なのかということをご説明したいと思います。

大体、こういう人を雇ってないのにサービスがあるかのように宣伝をするサービスというのは、実際にこういう宣伝で入ってしまったお客さん。つまり住まれているご老人とその家族ですけども、基本的に安くお得な場所に入れたというふうに、賢い買い物したように思い込んでることが多いです。

実際に訪問看護師というのは、1日に何十分っていうふうに決まっていて、回数も決まっているというサービスですよね。急変をしたり、状態が悪化した時に次の例えば救急車を呼んで連れて行くところとか、次に繋ぐまでずっといてくれるようなサービスではないわけです。

こう言ったことが全く理解されていなくて、利用者が過剰な期待を在宅クリニックにされていることが多く、訪看さんは基本的にバイタルが悪化してるのを見て、在宅クリニックに報告をしたら後は去ってしまうわけですよね。

一緒に手伝ってくれるわけではなくて、医療機関が例えば往診に行って救急コールをして、見つかるまで一緒に同席を求められることもありますので、ほぼ対応が医療機関に丸投げになります。

だけれども利用者は、きちんとしたケアを受けられるという説明のもとにこの施設に入っていますので、基本的には急変時のきちんと病院に送り届けるまでの対応というのは、本来施設と利用者の取り決めであるはずのことなのに、いつのまにか話がすり替わっていて、急変時や何かあった時のトラブル対応を、クリニックに転嫁する構造になっていることがままあります。

自分の周りで、こういった事例を一件見てしまったので、この注意喚起の動画を撮影しています。

対策

対策としては、院長先生に新しく次こういうサ高住できるんだけど、在宅診療を受けてくれないかということで話が来ることがあると思うのですが、まず契約を結ぶ前にそのサ高住が、どのように客付けをしているかということをきちんと調べておくことが対策になると思います。

具体的には大きな会社がやっている住宅ですと、その開設者のホームページがありますので、そこでどのような宣伝が行われているかということをきちんとチェックするということ。

もし契約を結んだのであれば、あるいは契約結ぶ前に施設の方に聞くのがいいとは思いますが、ちょっとホームページを見て危ないなと思った施設に関しては、ご家族に在宅医療・クリニックとの契約は何をやって何をやらないのか、急変時に施設が何をやってくれるのかというご家族の認識をきちんとチェックをしておく。

そして間違ったところがあれば、その場で訂正をしておく。契約を結ぶ段階できちんと訂正をしておくということが必要だと思います。

そしてあまりに、クリニックのサービスの範疇を超えることを要求されたり期待されたりしている時には、残念ながら契約をお断りするしかないかなと思います。

今回は、サ高住の中に在宅クリニックが本来やるべきサービス以上のものを求められる患者群が入居している可能性がある。というケースについてお話をしました。

今後こういった業者が、どういうふうな対応をとってくるか分かりませんけれども、院長先生方は注意をして、最初の契約の時にきちんとそのホームや住宅が、どのようなことを患者さんに説明をしているかということをチェックしてから、契約を結ばれることをお勧めしたいと思います。

今日は以上です。

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